24/7~キミを想う~【完結】
ショッピングモール内は休みということもあり人で溢れかえっている。
「何か買いたいものあるの?」
「まぁそんな感じですかね?」
「なんかよく分かんないんだけど」
ユーヤは前から何を考えているのか分からないけれど、今日はいつも以上に分からない。
でもユーヤと繋がっている手の平の温もりで全てがチャラになった気がした。
「ここ、入っていいですか?」
「いいよ」
3階の角にあったジュエリーショップを指差したユーヤに小さく頷く。
店に入ろうとした瞬間、繋がれていた手に少しだけ力がこもった気がした。