24/7~キミを想う~【完結】
「どうしたんですか?」
「どうした、じゃなくて!なにを買おうとしてるの?」
「あ、先輩に何かプレゼントをって……」
「あたし欲しいなんてねだったわけじゃないよ?」
小声でコソコソと話すあたし達を店員は不審そうな目で見る。
「えっとーじゃあ、これで」
あたしとの会話を一度中断させたユーヤはショーウィンドウの中のネックレスを指差した。
「これって後ろに文字とか彫れます?」
「はい。可能です」
「じゃあ、それください」
「ちょっと!」
今日に限って強引なユーヤに面食らっていると、ユーヤは店員と二人でレジに向かって歩き出した。