24/7~キミを想う~【完結】
「ずっと思ってたんだけど、何でバイト始めようと思ったの?」
「え……?」
一瞬の間が空いた。
それはほんの一瞬だったけれど、ユーヤの表情が明らかに曇った気がした。
「いや、何となくですよ。高2の今しかバイトってできないかなって。来年は受験で忙しいかもしれないし……」
「そっか。あんまり無理しないようにね?」
この話題をこれ以上引っ張らない方がいい。
直感的にそう感じた。
「あ、そうだ。ネックレス、見てみますか?」
「だね」
ユーヤはふと思い出したようにそう言うと、紙袋に手を伸ばした。