24/7~キミを想う~【完結】
進路
進路相談で担任は「進学します」と言ったあたしに目を丸くしていた。
進路相談は三年になってから何度かあった。
その度に、「決めてません」と曖昧に返事をしていた。
それが一転して「進学」になったのだから、担任が驚くのも無理はない。
「でも今の時期から勉強するんじゃ、狙える大学は限られてるぞ?第一志望は?」
「××大学です」
「あそこは……どうだろうな。難易度高いぞ?」
「分かってます」
担任の表情からして今のあたしには入れる可能性は低い。
でも例え99.9%無理だとしても、0.1%の可能性が残っている限り諦めたくない。
「分かった。頑張れよ!全力でバックアップするから」
その意思を伝えると、担任はニコリと笑ってあたしの肩を叩いた。