24/7~キミを想う~【完結】

その日から、猛勉強の日々が続いた。


今までのツケが今になって回ってきた。


高一の時に使っていた教科書を開き、基礎を叩きこむ。


数学に至っては中学までさかのぼって公式を覚えなおした。


寝る時間は徐々に少なくなり、授業中ぼんやりとしてしまうことも多々あった。



でも今はぼんやりとしている時間なんてない。


あたしには他の人よりもブランクがありすぎる。


限られた時間の中で効率的に勉強しなくては「合格」の文字は掴めない。



「受験に全部失敗したら、一緒に九州に行きましょうね」


笑いながら不吉なことを言っていた母の言葉通りになるわけにはいかない。
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