24/7~キミを想う~【完結】
「……ユーヤ!」
そう大声で叫ぶと、ユーヤは足をピタリと止めた。
再び零れた涙を手の甲で拭いユーヤの元へ駆け寄る。
「最後に……最後にお願いがあるの」
「何ですか?」
振り返ることなくそう言ったユーヤの声はかすれていて。
「……ユーヤ?」
気になってユーヤの前に周り顔を覗き込もうとした瞬間、あたしはユーヤの大きな胸に包み込まれていた。
「……これで……これで最後にします……だから……」
「……ユーヤ……泣いてるの?」
「泣いてませんよ……」
ユーヤはそう言うと、あたしの体を力いっぱい抱きしめた。