24/7~キミを想う~【完結】
「アリサ……ごめん!」
電話に出ると、アヤは震える声でそう言った。
「どうしたの?」
「あたし……もう限界だよ……」
「アヤ、落ち着いて。ねっ?」
電話口から漏れるアヤの弱気な声。
あたしは少しでも元気づけようと、つとめて明るく振る舞った。
でもアヤの一言で余裕など全くなくなった。
「ユーヤ……まだアリサのこと好きなんだよ!どうして好き同士が別れるの?!」
「……どういう意味?」
ユーヤの名前がアヤの口から出た瞬間、心臓を鷲掴みにされたような気持ちになった。