24/7~キミを想う~【完結】
「もう授業始まってるし、教室戻れば?」
「先輩がここにいるなら僕もずっとここにいます」
「進路どうこうってあたしに説教してた奴が授業サボるんだ?」
口角を上に持ち上げ意地悪くそう言うとユーヤはニッと笑った。
「サボってるわけじゃないですよ。今は先輩との課外授業です」
「……あんた、バカ?」
「そんな真顔にならないでくださいよ」
ふっと笑いあたしの顔を覗き込むユーヤの茶色い髪が太陽の光に反射した。
その瞬間、突然ぐらりと目が回り辺りが真っ黒になった。
「……――先輩!しっかりしてください!」
ユーヤのその声を最後にあたしは意識を手放した。