24/7~キミを想う~【完結】
「こいつとは赤の他人じゃないって言っただろ。俺と優也はな、血の繋がった兄弟なんだよ」
ユーヤと……陽が血の繋がった……兄弟?
その言葉が信じられず目を泳がせる。
陽が嘘をついているだけ。
そんなはずない。
「ユーヤ……嘘……だよね?」
自分を落ち着かせようとユーヤにそっと問いかける。
でもユーヤはあたしの予想に反して首を横に振った。
「離婚して俺は親父に、優也はお袋に引き取られたんだ。名字が違うのはそのせいだ。でも似てるだろ?こいつと俺」
クックッと喉を鳴らす陽にぐらぐらとめまいがする。