24/7~キミを想う~【完結】

「ずっと思ってました。先輩を守りたいって……。兄さんが先輩に手を上げられているのを見た日から……ずっと」


「見て……たの?」


陽に初めて暴力を振るわれた日。


ゴミ捨て場にゴミのように投げ捨てられたあたしをユーヤは見ていたの?


「……はい。ずっと言えなくて……ごめんなさい」


確かに陽と別れ話をした後、ユーヤがあたしの教室に顔を出し付きまとってくるようになった。


あのときから、ユーヤはあたしが陽と付き合っていたと知っていたんだ。


そして……暴力をふるわれているということも。



「人の女にちょっかい出しておいて何が守るだよ。バカじゃねぇの?」


陽はあたしたちを見つめ、吐き捨てるようにそう言った。


「つーか、金ももらったことだしお前ら帰って?いい加減ウザい」


「あのねぇ……!」


怒りが憎しみに変わり、陽を怒鳴りつけようとした瞬間、


「……ふざけんな!」


あたしより先にユーヤが陽を怒鳴った。
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