24/7~キミを想う~【完結】
「は?何だよ。俺に文句あんのか?!」
陽はソファから立ち上がると、ユーヤに詰め寄る。
「お前はいいよなぁ、幸せそうで。俺の気持ちなんてお前にはわからねぇよな」
「分からない。兄さんの気持ちなんてわかってたまるか」
「何だと?!」
「自分ばっかり可哀想だって思うなってことだよ。就職できないのも自分のせいだろ?彼女や弟に金せびって恥ずかしくないの?」
ユーヤが反論すると、陽は怒りで顔を真っ赤に染めた。
「うるせぇ!」
「僕が母さんに引き取られたのが悔しいんだろ?だから兄さんはずっと僕を恨んでた。でも、それは逆恨みだよ。僕は母さんと暮らしていて幸せだって感じたことなんて一度もない」
ユーヤは声を絞り出して過去の出来事を振り返った。