24/7~キミを想う~【完結】
母親と二人暮らしを始めてからすぐ、母親は新しい男の家に入り浸りになった。
母親らしいことなど一つもしてくれず、毎月決まった日に銀行にいくらかのお金が振り込まれるだけ。
一緒に夕飯を食べた記憶もほとんどない。
運動会でも一人だけコンビニ弁当で周りからからかわれた。
すさんでいく生活。
そして、心。
中学にあがり、髪を染め必死の抵抗をした。
母親に叱ってほしかった。
気にとめてほしかった。
でも、母親は何一つほしい言葉などかけてはくれなかった。
ユーヤの悲痛な心の声にあたしは唇を噛み締めた。