24/7~キミを想う~【完結】
「僕が幸せだって言うなら兄さんの方が幸せだろ?働かないで弟から金巻きあげて生活できてさ」
「てめぇ……!!」
血走った陽の目を真っ直ぐ見据え、ユーヤは表情一つ変えない。
「……もう金は渡した。だからもう関わらないでくれ」
ユーヤがそう言った瞬間、陽の拳がユーヤの顔面を捕えた。
ユーヤはその拍子に床に尻餅をつき、殺気立った目を陽に向けた。
「ずっと連絡なんてしてこなかったくせに何でよりによって誕生日にうちにきたんだよ!どうして兄さんは僕の大切なものを奪うんだ!」
「お前の大切なものなんて奪ってねぇよ!俺がお前に奪われたんだ!いつもいつも良いとこ取りしやがって!」
ユーヤは勢いよく立ち上がると、陽に殴りかかった。