24/7~キミを想う~【完結】
それは本当に一瞬の出来事で。
あたしの背中を押したユーヤは受け身を取れず、そのままテーブルの角に頭をぶつけた。
ゴンッという鈍い音の後、ユーヤはうつ伏せの状態で床に倒れた。
「ゆ………や?ユーヤ?!」
床に座り込みユーヤの体を揺すってみても、ユーヤはピクリとも反応を示さない。
「ユーヤ!ユーヤ!!」
もう一度大声でユーヤの名前を呼んだ瞬間、ユーヤの頭部から流れ出した真っ赤な鮮血が床に広がっていった。
「陽……ユーヤが!ユーヤが……!!」
呆然とその場に立ち尽くしていた陽にすがるようにそう叫ぶと、陽は真っ青になりながら慌ててテーブルの上の携帯に手を伸ばした。