24/7~キミを想う~【完結】
第六章
涙
「ユーヤの意識戻った……?」
「ううん……まだ……」
「そっか……」
受験に専念するという理由でずっとバイトを休んでいたあたしは、数か月ぶりにバイト先のスーパーに顔を出した。
全ての試験を終え、気持ちにゆとりが持てるはずだった。
でもあたしにはそんな余裕はなかった。
「でも……ユーヤとアリサの元カレが……血の繋がった兄弟だったなんて……」
「それに気付いてたら……こんなことにならなかったのかな?」
「アリサのせいじゃないよ」
アヤはガックリと肩を落とすあたしを励ますように優しく微笑んでくれた。