24/7~キミを想う~【完結】
「ユーヤ、そろそろ帰るね?また明日来るから」


顔の腫れも引いて穏やかな表情で眠るユーヤ。


すぐに目を開けて、


「アリサ先輩」


とあたしの名前を呼んでくれる気がして。


目を開けて立ち上がって


太陽のような眩しいほどの笑顔を浮かべてくれる気がして。


「ユーヤがいないとね、あたしダメみたい」


ご飯もまともに食べれないし夜も眠れないよ。


いつもいつもユーヤのことばかり考えてる。


別れた時、確かに寂しかった。


辛かった。


でも、今とは違うよ。


ユーヤが元気でいてくれるならただそれだけで幸せだったの。


同じ空気を吸っていられれば


同じ空の下にいられれば。


ただそれだけのことが


あたしにとって小さな幸せだったのかもしれない。
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