24/7~キミを想う~【完結】
「今まで本当に悪かった。お前をたくさん傷付けた……」
「もう……いいよ」
それは本心だった。
陽とユーヤ。
その二人の確執がなくなるならば、今までのことはすべて水に流そうと思っていた。
「最後に一つだけアリサに言いたいことがある」
「何?」
「俺は……付き合っている間、確かにお前を愛……」
『なんでもねぇわ』陽はそう付け加えて病院に背を向けて歩き出した。
「陽、頑張ってね!」
大きな声でそう叫ぶと、陽は振りかえることなく片手を上げて応えた。