24/7~キミを想う~【完結】
卒業式を終えて真っ先に向かったのはユーヤのいる病院だった。
いつものようにエレベーターに乗りユーヤのいる病室に向かう。
エレベーターを降りると、アルコールの匂いが鼻につく。
何度来てもこの匂いは未だに慣れる気配がない。
「ユーヤ……」
病室に入りユーヤの眠るベッドに近付く。
「あたし卒業したよ。屋上で一緒にお弁当食べることできなくなっちゃったね」
そう口にした瞬間、鼻の奥がツンっと痛み目頭が熱くなった。