24/7~キミを想う~【完結】
「もう一度、僕にチャンスを下さい」
「え……?」
ユーヤの言葉に思わずポカーンっとだらしなく口をあける。
もう一度チャンスを……?
その意味は……何?
「アリサがいないとダメなんだ」
澄んだ瞳にあたしの姿が映り込む。
ユーヤ、ズルイよ。
こんな時だけ、「アリサ」って呼ぶんだから。
敬語を遣わないんだから。
悔しいけど、嬉しい気持ちの方が大きくて。
目から零れ落ちた一粒の涙が頬を濡らした。