24/7~キミを想う~【完結】

「もう一度、僕にチャンスを下さい」


「え……?」


ユーヤの言葉に思わずポカーンっとだらしなく口をあける。


もう一度チャンスを……?


その意味は……何?


「アリサがいないとダメなんだ」


澄んだ瞳にあたしの姿が映り込む。


ユーヤ、ズルイよ。


こんな時だけ、「アリサ」って呼ぶんだから。


敬語を遣わないんだから。



悔しいけど、嬉しい気持ちの方が大きくて。


目から零れ落ちた一粒の涙が頬を濡らした。



< 426 / 439 >

この作品をシェア

pagetop