24/7~キミを想う~【完結】

「もう無理だよ……」


そう付け加え唇を痛いくらいに噛み締める。


すると、突然陽がベッドから起き上がった。


「別れる?またそんなふざけたこと言ってんのか?」

血走った目に怒りで震える唇。


頭の中で危険を知らせるサイレンが鳴り響く。


あたしは咄嗟にその場から立ち上がり玄関に向かって走りだした。


「……逃げんじゃねぇ」


でもあと一歩のところであたしは陽に髪を鷲掴みにされた。

< 48 / 439 >

この作品をシェア

pagetop