24/7~キミを想う~【完結】
「もう無理だよ……」
そう付け加え唇を痛いくらいに噛み締める。
すると、突然陽がベッドから起き上がった。
「別れる?またそんなふざけたこと言ってんのか?」
血走った目に怒りで震える唇。
頭の中で危険を知らせるサイレンが鳴り響く。
あたしは咄嗟にその場から立ち上がり玄関に向かって走りだした。
「……逃げんじゃねぇ」
でもあと一歩のところであたしは陽に髪を鷲掴みにされた。