24/7~キミを想う~【完結】
陽のために尽くしてきた自分が惨めになった。
結局別れるのに手切れ金を払わなければいけなくなってしまった。
20万という大金をこれからどうやって用意すればいいんだろうか。
喫茶店のバイトは「辞めろ」という陽の一言で強制的に辞めさせられた。
「早ければ早いほど俺とすぐに別れられるぞ?」
その言葉にはきっと、女として手っ取り早くお金を稼ぐ仕事をしろという意味が込められている。
陽にはあたしへの想いは一ミリも残っていなかった。
「……やめて!」
そして陽はあたしの手首を離すと、とどめといわんばかりにあたしのお腹を力強く踏みつけた。