24/7~キミを想う~【完結】
「どうしてですか……?」
「色々あってね……」
「色々って赤ちゃんはどうするんですか?」
「分かんない。まだ調べてないから……」
もし赤ちゃんがお腹の中に宿っていたとしても陽に踏みつけられ、相当なダメージを受けてしまったに違いない。
未だに痛むお腹に手を当てると、ユーヤはクルリとあたしに背を向けた。
「どこ行くのよ」
「検査キッド買ってきます。先輩はここで待っててください」
「あたしも一緒に……」
「待っててください」
押し殺すような低い声でそう言うとユーヤは公園から駆け足で出て行った。