24/7~キミを想う~【完結】
「堕ろしにきたの?」
今にもそう聞こえてきそうなほどの視線に耐えきれず、ユーヤの隣に腰かけギュッと目を瞑る。
まだ明らかに10代半ばの男女が産婦人科にいる。
それだけで色眼鏡で見られるのは最初から分かっていた。
「まだ具合悪いですか?何か飲み物でも買ってきましょうか?」
「大丈夫」
あたしが検査をしている間、ユーヤはどんな気持ちでここにいたんだろうか。
口には出さないけれど嫌な思いをしたに違いない。