24/7~キミを想う~【完結】
「ユーヤのうちって……お金持ちなの?」
「うちですか?普通……じゃないな。どちらかと言ったら貧乏です」
「じゃあ何で二万円も財布に入ってたのよ……?」
「今日はたまたまですよ」
「もしかして……あんた最初から……」
ユーヤはそういう男だ。
最初からあたしの検査料を払うつもりでいたのかもしれない。
「違いますよ。偶然です」
あたしがどんなに問い詰めてもユーヤは決して認めようとはしない。
「ユーヤ……ありがとう」
あたしは精いっぱいの感謝の気持ちを込めてお礼を言った。