24/7~キミを想う~【完結】
「ユーヤって彼女いないの?」


おにぎりを食べ終え、あたしはそんな疑問をユーヤにぶつけた。


「あんたモテるみたいだし、彼女の一人や二人いるか」


こんなにバカみたいにお人好しな男も珍しい。


あたしより10センチ以上高い身長も、パッチリ二重で茶色く澄んだ瞳も。


決して派手ではないのに、ユーヤは何故か妙な雰囲気を醸し出している。


呟くようにそう言うと、ユーヤは白い歯を見せて笑った。
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