24/7~キミを想う~【完結】
急いで携帯を取り出し画面を確認したあたしは、思わず体を硬直させた。
「電話ですか?」
「あ……うん」
携帯を握り締めたまま固まるあたしを見て、ユーヤは不思議そうな表情を浮かべる。
電話の主は陽だった。
何を言われるのかと不安に駆られ心臓が激しく暴れだす。
「ごめん、ちょっと待ってて」
でも陽を無視するわけにもいかない。
ユーヤには別れたと言ったけれど、正式に別れられたわけではなかった。