24/7~キミを想う~【完結】
あんなに大好きだった陽と最悪の形で別れることになったのに、ユーヤという存在に救われた。
「ユーヤごめん。あたしちょっと用事できちゃって。今手持ちがこれしかないんだけど……」
財布を取り出し五千円を差し出すとユーヤはすぐにそれを拒んだ。
「アイス奢ってもらう約束ですから」
「でも……」
どんなに迫ってもユーヤはお金を受取ろうとはしない。
「本当にごめんね」
あたしは仕方なく5千円を元の場所に戻して立ち上がった。