24/7~キミを想う~【完結】
第三章

裏切り


一度家に帰り今月のお小遣いを母に前借りした後、あたしは陽のアパートのチャイムを鳴らした。


「よう。悪かったな」


出てきた陽は珍しく髪や服装をキッチリと決めていた。


「……約束本当に守ってくれる?」


20万を15万にしてくれるという約束の為にわざわざやってきた。


お金を渡す前にそう確認すると陽は渋い顔をした。


「あぁ。で、金は?」


「これ……」


「悪かったな。じゃ」


玄関先でお金を受け取ると陽はすぐに玄関の扉を閉めようとした。

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