24/7~キミを想う~【完結】
普通の喧嘩ならば言い返すことができた。


でもあたしはショックで声にならなかった。


ずっと信頼していた友達に裏切られたショックは大きくて。


今までの夏海との楽しかった思い出が壊れていく。


砂でできた城のように……。


「あたし高校卒業したら陽と暮らすの。もう約束してるんだから」


頭が真っ白になり何も考えられない。


「とにかく、今後陽には近付かないで?今はあたしの彼氏なんだから」


夏海はギロッと横目であたしを睨み付けると、陽に腕を絡ませた。
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