ナディア・ジョーンズの目線の先◆(お気楽雑記帳)

◇はじめての‥



『あーっ!ゆきだー♪
ゆきだー♪
はじめてみるぅ~♪』

今朝のゴミ出し時に
外へ出ると、ミリ単位の
雨とも雪ともつかぬ
かろうじて微妙な白い
一片を見て判るくらいの
雪が降っていた。

今年は猛暑の影響で、
樹木の紅葉も緩やかで
街路樹もまだ黄色、もしくは
緑色でその姿を留めている。

少女が空を仰ぎながら
嬉しそうにはしゃいでいた。

そう‥初めて雪を見たんだね。

何だか洋楽の或、歌を
思い出す。

《初めての時ほど素敵な
ものは無い。》

私が初めて雪を見たのは
いつだっただろう…?

やっぱり空を仰いで
はしゃいでいただろうか?
憶えていない。

子供の頃の、アルバムに
納められたスナップ写真の
雪路で何か叫んでいる様に
大きな口を開けて腰の
ホルダーからコルク鉄砲を
抜いているショット、

おたふく風邪で頬から頭に
かけて三角巾でグルリと
氷嚢を巻いている姿の
ショット。

そんな写真を見てその頃の事を
朧気に思い出すけれど
当時の事を鮮明には
思い出せない。

思い出したとしても写真と
同様に景色が色褪せて
いる。

どんな気持だっただろう?

初めてのものを見た時…

少なからずワクワクしていた
様な気がする。

雪も今では煩わしいとさえ
思えるのにね!


《初めて》の…か…


その時の感動を忘れない
ようにしないとね!


思い出させてくれて
ありがとう…。

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