ナディア・ジョーンズの目線の先◆(お気楽雑記帳)
《昔話し》

☆三十路の少年達

昔話し、それは今から
10年位前のこと…

私は、わりと知人の店に
仕事の帰りに独りでフラリと
飲みに出掛けたりするのが
平気な質で、カウンター席に
座って店主を仲介に同じく
単独で来ている客同士、
いつの間にか仲間内みたいに
なって一緒に飲むなんて事が
多々ありまして、そこには
音楽があって、会話があって、
日常のしがらみが全く無く、
それはもう学校教師から
内装工事の現場担当の青年達
から外国人まで人種のるつぼと
化しておりました。

三十路の青年達が、
『カウボーイ・ビバップ、
あれイチイチかっこいいよね』
だとか、某フォトグラファーが
某メジャーなパンクバンドの
〇〇さん家に行く機会が出来て
そこでギターを弾かせて
貰ったら〇〇さんが後ろで
機材の調整をしてくれて
たんだよ♪
あの人は良い人だ…とか、


瞳を輝かせてまるで
カブトムシを見つけた少年の
様に語っている姿を見て
いると、それだけで
摘まみは要らん!
と思う程に楽しかった。

恋愛云々は抜きにして
色んな出会いがあり、
サプライズがあり、
本当に楽しかった。

中でも楽器の出来る人達が
老若男女集えばセッションに
なり、私はヴォーカル担当で
歌ったりもしたものでした。

仕舞いには趣味でやっていた
バンドとは別にセッション
バンドが出来上がり、
しかもプロも含めた
老若男女で50'sの楽曲
コニー・フランシスや
CCRなんかがピックアップ
されて練習は、お店の
休みに集まって1回
こっきり!そんな中、
衣装まで用意したっけ…
もろ50'sなサーキュラー
スカートのワンピースに
ポニーテール!
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