紅い樹
桜の香が漂い風が静かに吹き、花びらがまるで自分に向かってくるような感じがして目を伏せた




風が止んだと同時に目を開けると少し先に都紗の姿を見た




「お前ら先に行っててくれ用を済ませたい」



そう言うと2人とも一瞬不思議そうな表情を見せたが、「わかった」とその場を去った
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