紅い樹
「今回はあまり行く気になれないんですいつもより寂しいような、この場所から離れてはいけないようなそういう思いがあるんです」




そういうと都紗はとぼとぼと切なそうに歩いた




「この場所には何か思い出でもあるのか?」




「いえ、思い出というより離れてはいけない人がいるんです」



それはもしかして俺か?
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