秘密な契約と掟破りな愛【最終章】
忘れていた婚約指輪
それから五日が過ぎて、無事退院して今日は慎矢さんが本部へ転勤する日。
今頃、皆へ挨拶してるのかな。
慎矢さん……どんな気持ちなのだろうか。本当に…これでいいのかな。
慎矢さん…寂しいんじゃないかな…。
「ママ〜。どうしたの?」
「へ?あ、何でもないよ。ママ、ぼーっとしてたね」
私ったら、顔に出しちゃいけないじゃない。子供達が心配する。
今日は子供達を早く寝かせて、慎矢さんとゆっくり話しをしようかな。