秘密な契約と掟破りな愛【最終章】
「慎矢さん…私……後もう一人は赤ちゃん欲しいわ…優里が大きくなった時はまた…」
「お前がねだったらな」
「ねだっ……お、起きてたのぉっ?!」
「ああ。また、懐かしんでたのか」
「ええ。なんだか懐かしくて」
「そうか。俺はお前…朱里と出会えた事、感謝してる」
「慎矢さん…………もう一回、言って…?」
「……気が向いたらな」
「慎矢さん。愛してるっ!!」
私は慎矢に飛び付いた。
慎矢さんは小さく鼻で笑うと髪を優しく撫でてくれた。