新しい関係〜New Color〜《短》

「はい、完成!もう目開けていいぞ」

ゆっくりと瞼を開くと真っ先に見えたのは、オレンジ色の光。

その光の眩しさに思わず目を細める。


「手と足、洗ってから出るからお前は先に出とけよ」

「わかった」

まだ完全に開かない目で、なんとか浴槽から出ようとしたとき。

左足が浴槽のふちに引っ掛かった。


あっやばい。こける。


なんとか体勢を立て直そうとしたけどもう手遅れで。

私は顔からバスルームの床に落ちていく。


だけどそのとき、横からほどよく筋肉のついた綺麗な腕が伸びてきた。

そのままその腕に体ごと引き寄せられて、広い胸の中に閉じ込められる。


ガタンッ!

その直後バスルームに盛大な音が響いた。
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