新しい関係〜New Color〜《短》
少し暗めのブラウンヘアー。
昔はもっと明るい茶髪だったけど、もう二十歳だし。
そう思ってこの色にしてみた。
新しい色はちょっと勇気がいったけど、正解だったな。
鏡にうつる私が少し微笑んだ。
「この色、眞子によく似合ってるよ」
鏡越しに昴の顔が見えた。
さっきとはまるで違う、友達の顔をして。
「このワンピースともよく合ってるし。
明るい茶髪の眞子もいいけど、俺はこの色の眞子が一番いいと思う」
鏡越しで昴と目が合った。
昴は普通に接してくれているのに、私の身体はだんだん熱くなっていく。
鏡の中の私は、だんだん女の顔になる。
そんな自分に耐えられなくて、私は鏡をおいて立ち上がった。