新しい関係〜New Color〜《短》
「お前、馬鹿だろ?」
「否定は出来ないね」
昴の部屋にある二人掛けのソファーに並んで座る私達。
今日の出来事を一通り話した後、昴から出たのはそんな言葉だった。
高校で出会った昴と私。
高校時代の友達は長続きしないって聞くけど、私にとって昴は無二の存在だ。
もちろん、友達としてだけど。
「はあ……わかった。じゃあ床座れよ」
ぼんやりとしていると、昴のため息と呆れたような声が部屋に響いた。
だけど私はこのため息や声が本気じゃないことを知っている。
「サンキュ!さすがは未来のカリスマ美容師!」
私は昴に従って、素直に床に座った。