新しい関係〜New Color〜《短》
「わかんない。だけど、このワンピースが着たかったの」
昴に言われて理由を考えてみた。
だけどその理由は全くわからない。
結局、そんな答えしか出来なかった。
昴の家ならいつもはジャージとかで遊びに来るのにな。
なんでなんだろう?
「ふーん。まあいいけど」
昴はそう言うと、右手で髪をいじる。
これは昴の癖。
何か考えてるときは絶対に右手で髪をいじるんだよね。
「よしっ!」
右手を髪から離した昴。
昴は私の前までやってくると、そのまま目線を合わせるようにしゃがんだ。
「眞子。とりあえず、脱げ」
「はあ?」
私は自分の顔が思いきり歪むのを感じた。