*snore*


あたしはそっと立ちあがり、窓の外を見た

きれいに輝く三日月…

小さい頃、あの月を本気で虫とり網で取ろうとしたことを思いだした…

必死になって、夜中に網を振り回していたあたし…

その横で…

おとんはなにも言わずに見守ってくれていた…

今思えば、無茶な話だけど、その頃のあたしは本気だったし、月は取れるものだと思ってた…

キラキラ光る月が…

この手に届くと思ってた…


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