わたしはまた恋をする ~年下の彼~
悠斗君は、電話の時とは違って、いつもより小さな声で答える。
「こんな顔、見られたくなかったから勉強会に出なかったのに…自分から会いに来てんだから意味ねーよな…」
無理に笑ってる悠斗君は、まるで泣いてるみたいな気がして、それを見てる私が泣きそうになる。
悠斗君はいつも絶対に弱い所を見せなかった。
でも…だからといって強いわけじゃないんだ。
「…亜矢?」
私は悠斗君のダウンを掴んで、彼の胸に頭を付ける。
「身体、冷たいよ…?走って来たんでしょ?汗が冷えて、風邪ひいちゃうよ…」