わたしはまた恋をする ~年下の彼~


気づいた時にはもうそうしていて、自分でも驚いていた。


自分の行動が恥ずかしくて、でも引っ込みもつかなくて、赤くなる顔。


悠斗君が黙っているから、不安になって顔を見ようと離れると、悠斗君は私の頭の後ろを右手で押さえて勢いよく引き寄せた。


「ぶっ」

「あ、悪い」

「ちょっと…乱暴にしないでよ…!」

照れ隠しにそう言うと、悠斗くんは小さくため息をついて囁いた。



「ごめん…ちょっとだけ…このままで…」



私の心臓が、思いっきり早く動いているのが分かった。


< 111 / 326 >

この作品をシェア

pagetop