わたしはまた恋をする ~年下の彼~
離れた後、私は恥ずかしくて、悠斗君の顔を見れなくて。
だから、彼がその時、どんな顔をしていたかわからなかった。
「亜矢…」
悠斗君が何かを言いかけたけど、なぜかそのまま黙ってしまった。
「…な、何?」
「…いや、何でもない」
私は俯いたまま、ポケットを探って、その手を悠斗君の前に差し出した。
「…これ?俺にくれるのって」
「…そう」
手の平にあるのは、ちょっとくたびれた感じのストラップ。
悠斗君はそれをじっと見て呟いた。
「…四つ葉のクローバー?」