わたしはまた恋をする ~年下の彼~
「うん…合格祈願のお守り。私が受験の時使ってたんだ」
それは、本物の四つ葉のクローバーを閉じ込めたストラップだった。
「私が思いっきり願かけただけなんだけど。効くかどうかはわかんないんだけど…
本番で苦手な英語がいつもより倍くらい点数良かったの。きっとコレをうちのお母さんから貰ったからだって、勝手に思って…」
「……」
あ、お母さんの話なんて聞きたくないか…。
「くたびれてるからって馬鹿にしないでよ?」
「…馬鹿になんてしてねーよ」
悠斗君はちょっと笑ってストラップを手に取る。
「…マジで嬉しい」