わたしはまた恋をする ~年下の彼~
玄関を開けると、不機嫌そうな顔をした優太が待ち構えていた。
「…ねーちゃん、どこ行ってたんだよ?」
…悠斗君といた所、見てたんでしょ?
「悠斗はもう帰った?」
「あ、うん、帰った…」
はっとして優太の顔を見る。
優太は、「やっぱり…」という顔で私を見ていた。
明らかにムッとした様子の優太。
「そーやって俺の知らない所で悠斗と会ったりしてたのかよ?何、コソコソしてんの?」
私はブーツを脱ぎながら、ため息まじりに答えた。
「だって…優太、うるさいんだもん」