わたしはまた恋をする ~年下の彼~
その言葉に少なからず動揺する。
「どこがいいのか、全然わかんない。あなたなんて」
一つため息をついて、麻美ちゃんは持っていた鞄をベットに投げた。
「私、謝りません。…あの男とは別に何もなかったんでしょ?
私、亜矢さんを襲ってくれなんてそこまで頼んでなんかないです。あいつが勝手に勘違いしただけ。でも…」
麻美ちゃんの冷たい視線が私を貫いた。
「亜矢さんがどうなったって、私何とも思わない」
どうして…麻美ちゃんは私をこんなに嫌っているの…?
その理由を知りたかった。
「なんで…私、麻美ちゃんに何かした?…恨まれるような事した…?」