わたしはまた恋をする ～年下の彼～

その言葉は、俺の胸のずっと奥の方に突き刺さった。


「悠斗、聞いただろ…？
これがねーちゃんの本当の気持ちだ。お前にねーちゃんは救えない」


優太は、俯いて泣き続ける亜矢の背中を押して、家の方へと向かった。


「…離れたら駄目だって言ったのはお前だ。忘れんな」


俺は言葉を失って、亜矢の背中を見つめるだけだった。




俺が言ったんだ。離れたらおしまいだって。

そして今、亜矢も…そう思ってるんだろう。


ただ、君を好きなだけなのに。


ただ、側にいたいだけなのに。


側にいてほしいだけなのに……


どうしてこんなに、俺達はすれ違ってしまうんだろう。