わたしはまた恋をする ~年下の彼~
それから。
私は悠斗君がいなくなった後に、いろんな事実を知った。
私と再会してからまたいなくなるまでの期間に、彼が何をしていたか。
「俺、マジでさ、死にそうだったね。アイツ、俺の携帯の番号ちゃっかり残してたんだぜ?メールと電話が毎日くんだぜ?しかも内容はみんな一緒。
ノイローゼになりかけたって言っても過言じゃねぇって」
優太は大きくため息をついた。
「マジ、アイツしつこ過ぎ。そんでもって、俺の性格をよく分かってる」
隼人君が笑いながら相槌を打つ。
「あー、根負けしたんだ。シスコン優太が」
「シスコン言うな」
雅也君が口を挟む。
「隼人だって同じだろ。アイツから電話が来て、3日目には折れたんだから」
「だって、悠斗の事、俺好きだもん。あんだけ謝られたら許すしかないじゃん」
彼はいろんな所に、彼の足跡を残して、
行ってしまった。