わたしはまた恋をする ~年下の彼~


「…来なかったって?どうして?」


七海は前の席の椅子に勝手に座り、不思議そうに聞いた。


「風邪でも引いた?まぁ、たまに来ない事だってあるんでしょ?」


私は昨日を思い返して、またため息をつく。


勉強会が始まってずいぶん経つけど、悠斗君が水曜日に家に来なかった事は、多分…


一度だってない。


「それに、その悠斗君が来ないからって、なんで亜矢が落ち込むの?

意識してる証拠じゃないの?」


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