彼は教育実習生


その週の週末、天気は快晴。バーベキュー日和だ。

私は、サキに彼氏さんの運転する車で迎えに来てもらった。

「おはようサキ」
「おはようマコ」

私は助手席に座るサキに挨拶し、後部座席に乗り込み、運転する彼氏さんに「今日はよろしくお願いします」と挨拶をした。

「彼氏さんは、サキから聞いてますよ」と挨拶してくれた。

今日の私の格好はサキが決めた。昨日の夜わざわざ電話が掛かって来て、着てくる服を指定されたのだ。

なので、今日の私の格好は、デニムのショートパンツに薄手のパーカーにスニーカー。頭はじゃまになるといけないので、いつもは下ろしているけど、今日はお団子にしてみた。

私の格好を見てすぐサキは「合格」と不適な笑みを浮かべた。

横に座るサキに顔を向けた彼氏さんが「ははははは…」と苦笑い。

私の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。


約4~50分走ると今日の会場である河原に着いた。

もう7人の人が集まっていた。

今日は全員で10名みたいだ。本当に内輪なんだな。メンバーを見渡してみると、私の心臓がドキリと跳ねた。

ドキドキ…
心臓が痛い…。




先生がいる!!!!!!






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